かきこわしから一気に広がる「とびひ」!原因と正しいお薬・ケア方法を専門医が解説

「虫刺されをかきむしっていたら、そこから水ぶくれになって全身に広がってきた」「ジュクジュクした傷が増えて、痛がゆそうにしている」と焦っていませんか?それは、夏場の子どもに非常に多い皮膚の細菌感染症「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」、通称「とびひ」です。

こんにちは、東京駒込皮膚科クリニックの院長です。当院は山手線・南北線「駒込駅」徒歩1分にあり、豊島区・文京区・北区にお住まいの子育て世代の方に多くご来院いただいております。とびひは火の粉が飛び散るようにあっという間に広がり、きょうだいやお友達にもうつってしまう感染力の高い病気です。悪化させる前に、お買い物帰りなどにサクッと当院へご相談いただき、綺麗なお肌を取り戻しましょう。

【秒速トリアージ】その症状、放置で大丈夫?今すぐ受診すべきサイン

水ぶくれや全身の症状から、受診の緊急度を判定します。まずはお子様のお肌と体調をご確認ください。

  • 【今すぐ受診】
    • 水ぶくれではなく「分厚いかさぶた」が口の周りなどにでき、38度以上の発熱やのどの痛みを伴っている(溶連菌による重症化しやすい「痂皮性膿痂疹」の疑いがあります)。
    • 水ぶくれが密集してでき、触ると強い痛みを訴え、高熱がある(アトピー体質の方に多い、ヘルペスウイルスの感染「カポジ水痘様発疹症」の可能性があります)。
    • 1日のうちに水ぶくれやただれが体のあちこちに急速に広がっている。
  • 【早めに皮膚科へ】
    • 上記と同様。
  • 【様子見・早めの相談】
    • 虫刺されをかきこわした傷口が少しジュクジュクしているが、ほかの場所には広がっていない。
    • ※この段階で抗菌薬の軟膏を塗ることで、とびひへの進行を食い止めることができます

即回答!とびひの「よくある疑問」

親御さんからよくいただく3つの疑問に、結論ファーストでお答えします。

  • お風呂には入ってもいいの? 入って構いませんが、「湯船」は避けて「シャワー」のみにしてください。石鹸をよく泡立て、素手で優しく洗って細菌を洗い流すことが大切です。
  • プールや保育園には行ける? プール(水遊び)は、完全に治るまで禁止です。保育園や学校は、患部をガーゼ等でしっかり覆って他の人に触れないようにすれば登園可能なことが多いですが、園のルールや医師の指示に従ってください。
  • 家にあったステロイド(湿疹の薬)を塗ってもいい? 自己判断でのステロイド使用は絶対にやめてください。とびひは「細菌」が原因のため、免疫を抑えるステロイドだけを塗ると、細菌が爆発的に増殖して一気に悪化してしまいます。

【専門医の解説】とびひの原因とやってはいけないこと

とびひは、虫刺され、あせも、アトピー性皮膚炎などの「かきこわした小さな傷」から、黄色ブドウ球菌や溶連菌といった細菌が入り込んで発症します。透明〜黄色の水ぶくれができる「水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)」が最も一般的で、梅雨から夏にかけて乳幼児〜小学生に大流行します。

絶対にやってはいけない「禁忌(きんき:やってはいけないこと)」は、患部を触った手で体の別の場所を触ることと、ご家族できょうだいと同じタオルやシーツを共有することです。

当院のこだわりは、ただお薬を出すだけでなく、「いつから、どのような順番で皮疹が出たか」を丁寧にヒアリングし、「水ぼうそう」などの別の感染症と正確に見分けることです。必要に応じて細菌培養検査なども行い、確実に効くお薬を選択します。

【鑑別疾患比較表】とびひと似た病気の違い

水ぶくれやジュクジュクが出る病気の違いを表で確認しましょう。

項目

とびひ(伝染性膿痂疹)

水ぼうそう(水痘)

カポジ水痘様発疹症

あせも・虫刺され

主な原因

細菌(ブドウ球菌・溶連菌)

水痘・帯状疱疹ウイルス

単純ヘルペスウイルス

汗の詰まり、虫の唾液

見た目の特徴

ジュクジュクした水ぶくれ・ただれ

全身に赤いブツブツと水疱、かさぶた

水疱が密集して群がる

小さな赤いブツブツ、局所的な腫れ

発熱・痛み

痂皮性(かさぶた型)は熱が出る

発熱を伴うことが多い

高熱や強い痛みを伴う

熱はない、強いかゆみ

広がり方

かいた手で触った場所に広がる

顔から始まり全身へ広がる

アトピーの湿疹部分などに広がる

かきこわさない限り広がらない



当院の「こだわりの治療」と処方の考え方

とびひの治療は、原因となっている細菌を退治する「抗菌薬(抗生物質)」が絶対的な基本となります。

軽症で、数カ所にとどまっている場合は「抗菌薬の塗り薬(フシジン酸、ムピロシン、ゲンタマイシンなど)」を処方します。すでに体のあちこちに広がっている中等症以上の場合は、塗り薬に加えて「抗菌薬の飲み薬(セファレキシン、アモキシシリンなど)」をしっかり飲んでいただき、体の内側と外側から細菌を叩きます。

また、かきむしることで悪化するため、かゆみを抑える「抗ヒスタミン薬」の飲み薬を併用します。 医師としての私の主観ですが、とびひ治療の特効薬は「処方された飲み薬を、症状が消えても最後まで飲み切ること」です。途中でやめると、薬が効きにくい耐性菌(MRSAなど)となって再発する恐れがあるため注意が必要です。

経過シミュレーション:初診から完治まで

  • 治療を開始した場合の、一般的な時系列のイメージです。

    • 【初診(1日目)】 視診で診断し、適切な抗菌薬(塗り薬・飲み薬)を処方します。患部は薬を塗ったあとにガーゼで覆い、直接触れないように保護します。
    • 【2〜4日後】 抗生物質が効き始めると、新しい水ぶくれができなくなり、ジュクジュクしていた部分が乾いてかさぶたになってきます。
    • 【1週間前後(完治期)】 かさぶたが自然に剥がれ落ち、下から新しい皮膚ができれば完治です。プールへの参加もこの段階から可能になります。

よくあるご質問

  • Q1. 患部には絆創膏を貼ってもいいですか?
    • A1. 普通の絆創膏は通気性が悪く、はがす時に周りの健康な皮膚を傷つけてとびひを広げてしまうことがあるためおすすめしません。ガーゼを当てて、医療用のサージカルテープで優しく止めるのがベストです。
  • Q2. 大人もとびひになりますか?
    • A2. はい、大人でも免疫力が落ちている時や、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下していると感染することがあります。
  • Q3. 治ったあとの痕(赤みや茶色いシミ)は消えますか?
    • A3. 炎症後の色素沈着として数ヶ月残ることがありますが、日焼けを防いで保湿を続けていれば、皮膚のターンオーバーとともに自然に薄く消えていきます。
  • Q4. 子どもを連れて行きたいのですが、Web予約は可能ですか?
    • A4. はい、スマホから「24時間Web予約」が可能です。院内で他の患者様とお互いにうつし合わないためにも、待ち時間を減らせる予約システムをぜひご活用ください。
  • Q5. 巣鴨や田端から通いたいのですが、アクセスはどうですか?
    • A5. 当院は山手線・南北線「駒込駅」徒歩1分です。巣鴨駅・田端駅からは山手線でわずか1駅(約2分)ですので、近隣エリアからもお子様連れで非常に通院しやすい好立地となっております。

口コミへのご協力のお願い

  • クリニック名: 東京駒込皮膚科クリニック
  • 住所: 東京都豊島区駒込2-15-8 駒込ビル2F(豊島区・文京区・北区の境界、駒込駅すぐ)
  • アクセス: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」北口・5番出口から徒歩1分
  • 予約方法: 24時間いつでもネットからWEB予約が可能

当院では、寝不足で辛い思いをされている方が「来てよかった、今夜から眠れそう」と安心していただけるよう、親身な診察を心がけています。もし当院の治療でお悩みが軽くなりましたら、励みになりますので、ぜひ[Googleマップへの温かい口コミ・レビュー]へご協力いただけますと幸いです。

この記事のまとめ

伝染性膿痂疹(とびひ)は、虫刺されやあせもをかきこわした傷に細菌が感染し、水ぶくれやジュクジュクが全身にあっという間に広がる病気です。非常に感染力が強く、きょうだいやお友達にもタオルや接触を介してうつります。市販の湿疹薬(ステロイド)では悪化するため、東京駒込皮膚科クリニックでは適切な「抗菌薬(抗生物質)」を用いた確実な治療と、ガーゼでの保護やシャワー浴などの正しいホームケアを指導します。駒込駅徒歩1分、24時間Web予約完備で通いやすい環境です。お子様のかきむしりから広がる水ぶくれにお悩みの方は、全身に広がる前に早めに当院へご相談ください。

【クリニック情報】

場所: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」徒歩1分