耳の前の小さな穴から臭い汁が…「耳瘻孔」が腫れる原因と根治手術について専門医が解説

「生まれつき、耳の付け根に小さな穴がある」「時々そこから白い臭い汁が出る」「穴のまわりが赤くポッコリと腫れて痛い」とお悩みではありませんか?その耳の前のくぼみは、ニキビや毛穴ではなく「耳瘻孔(じろうこう)」と呼ばれる生まれつきの皮膚のトンネルかもしれません。

こんにちは、東京駒込皮膚科クリニックの院長です。当院は山手線・南北線「駒込駅」徒歩1分にあり、豊島区・文京区・北区の境界という好立地です。普段は何ともないのに、疲れた時に限って急に腫れて痛むのがこの病気の特徴です。腫れや痛みを感じたら、こじらせる前にお仕事帰りなどにサクッと当院へご相談ください。

【秒速トリアージ】その症状、放置で大丈夫?今すぐ受診すべきサイン

耳の前の穴の状態から、受診の緊急度を判定します。まずはご自身のお肌をご確認ください。

  • 【今すぐ受診】
    • 穴のまわりが赤くパンパンに腫れ上がり、ズキズキとした激しい痛みや熱がある。
    • 皮膚の下に大量の膿(うみ)がたまっている(切開して膿を出す処置が必要です)。
  • 【早めに皮膚科へ】
    • 穴のまわりが少し赤く、触ると痛みや違和感がある。
    • 穴から白いドロドロとした臭い分泌物が頻繁に出る。
    • 過去に何度も同じ場所が腫れて、抗生物質を飲んだことがある
  • 【様子見・早めの相談】
    • 小さな穴(くぼみ)があるだけで、赤みも痛みも汁も全く出ない。
    • ※この状態であれば健康上問題ありません。絶対に触らず、清潔に保つだけで大丈夫です。

即回答!耳瘻孔の「よくある疑問」

患者様からよくいただく3つの疑問に、結論ファーストでお答えします。

  • 指でギュッと絞って汁を出してもいい?
    絶対にやめてください。無理に絞り出そうとすると、トンネルの奥の組織が傷つき、そこから細菌が入り込んで一気に赤く腫れ上がり、激痛を伴う化膿を引き起こします。
  • 塗り薬や飲み薬で穴は塞がる?
    塞がりません。耳瘻孔は生まれつき皮膚の下に形成された「管(トンネル)」であるため、薬で穴自体を消すことは不可能です。完全に無くすには手術が必要です。
  • 赤く腫れている時に手術で取ってもらえる?
    腫れている最中(急性期)は根治手術ができません。まずは抗生物質や切開で炎症を完全に鎮め、普段の「何も起きていない状態」に戻してからでないと、管を綺麗に摘出できないからです。

【専門医の解説】耳瘻孔の原因とやってはいけないこと

耳瘻孔は、お母さんのお腹の中(胎児期)で耳の形が作られる際に、皮膚の一部が完全に閉じきらずに残ってしまった「先天性の奇形」の一種です。約100人に1人ほどの割合で見られ、耳の付け根(耳輪の前方)に小さな穴として現れます。穴の奥には袋状やトンネル状の空間が広がっています。

絶対にやってはいけない「禁忌(きんき)」は、気になって爪楊枝などで穴をほじくることや、ピアスの穴を開けるなど周辺に強い刺激を与えることです。これが引き金となり、奥に溜まった垢(皮脂や角質)に細菌が感染して激しく腫れ上がります。

当院のこだわりは、「いま必要な治療」を的確に判断することです。腫れている急性期には確実な火消し(抗生物質・切開排膿)を行い、繰り返す方には炎症が落ち着いたベストなタイミングで、再発を防ぐための根本的な治療(瘻孔摘出術)をご提案します。

【鑑別疾患比較表】耳瘻孔と似た病気の違い

耳の周りにできる「しこり・できもの」の違いを表で確認しましょう。

項目

耳瘻孔(じろうこう)

表皮嚢腫(粉瘤:ふんりゅう)

ニキビ・毛包炎

主な原因

生まれつきの皮膚の閉鎖不全

皮膚の下に袋ができ、垢がたまる

毛穴の一時的な細菌感染

見た目の特徴

耳の前に、生まれつき「小さな穴」がある

触るとコリコリしたしこりがある

一時的に赤くポツッと腫れる

臭い・汁

穴から白い臭い汁が出ることがある

潰れるとドロドロの臭い汁が出る

白い膿が出ることがある

再発のしやすさ

トンネルを取らない限り、何度も腫れる

袋を取らない限り、同じ場所で再発する

治れば同じ場所ですぐには再発しない



当院の「こだわりの治療」と処方の考え方

当院では、症状の段階に合わせて治療法を明確に分けて対応します。

① 炎症が起きている時(急性期)

赤みや痛みがある場合は、化膿菌を殺すために「抗生物質の内服薬(セフェム系など)」と「外用薬」を処方します。すでに膿が溜まってパンパンに腫れている場合は、局所麻酔をして少しだけ皮膚を切り、膿を外に出す「切開排膿」の処置を行います。これにより劇的に痛みが楽になります。

② 炎症が落ち着いている時(慢性期・根治治療)

何度も感染を繰り返す場合は、腫れが完全に引いたタイミングで、穴とその奥のトンネルを丸ごと切り取る「瘻孔摘出術(手術)」を検討します。当院での日帰り手術、または全身麻酔が必要な小児等の場合は、連携する適切な医療機関の形成外科・耳鼻咽喉科をご紹介いたします。

経過シミュレーション:初診から完治まで

  • 化膿して受診された場合の、一般的な時系列のイメージです。

    • 【初診(急性期)】
      腫れと痛みが強いため、抗生物質を処方、または切開して膿を出します。
    • 【1〜2週間後】
      抗生物質が効き、赤みや腫れが完全にひいて元の状態に戻ります。この時点で治療を終える(経過観察とする)ことも可能です。
    • 【根治手術の検討】
      過去に何度も腫れを繰り返している方は、炎症が落ち着いているこの無症状のタイミングで、トンネルを摘出する手術の計画を立てます。

よくあるご質問

  • Q1. 普段の生活で気をつけることはありますか?
    • A1. 穴を無理にいじったり押したりしないことが一番の予防です。毎日の洗顔や入浴の際に、穴の周りを石鹸の泡で優しく洗い、清潔に保つだけで十分です。
  • Q2. 遺伝しますか?
    • A2. はっきりとした原因は不明ですが、ご家族内で遺伝的(家族性)に見られることもあります。
  • Q3. 小さな子供でも手術できますか?
    • A3. 局所麻酔(注射の痛み)に耐えられ、手術中(30分〜1時間)じっとしていられる年齢であれば日帰り手術が可能ですが、幼いお子様の場合は安全のために全身麻酔での手術(総合病院など)が必要になります。
  • Q4. 忙しいのですが、Web予約は可能ですか?
    • A4. はい、スマホから「24時間Web予約」が可能です。当院は平日の夜19時まで診療しておりますので、仕事帰りに急に痛くなった場合でもスムーズに受診いただけます。
  • Q5. 巣鴨や田端から通いたいのですが、アクセスはどうですか?
    • A5. 当院は山手線・南北線「駒込駅」徒歩1分です。巣鴨駅・田端駅からは山手線でわずか1駅(約2分)ですので、急な腫れや痛みの際も近隣エリアから非常に通いやすい好立地となっております。

口コミへのご協力のお願い

  • クリニック名: 東京駒込皮膚科クリニック
  • 住所: 東京都豊島区駒込2-15-8 駒込ビル2F(豊島区・文京区・北区の境界、駒込駅すぐ)
  • アクセス: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」北口・5番出口から徒歩1分
  • 予約方法: 24時間いつでもネットからWEB予約が可能

当院では、寝不足で辛い思いをされている方が「来てよかった、今夜から眠れそう」と安心していただけるよう、親身な診察を心がけています。もし当院の治療でお悩みが軽くなりましたら、励みになりますので、ぜひ[Googleマップへの温かい口コミ・レビュー]へご協力いただけますと幸いです。

この記事のまとめ

耳瘻孔は、生まれつき耳の付け根にある小さな穴で、奥に皮膚のトンネルが繋がっている状態です。普段は無害ですが、いじったり汚れが溜まったりすると細菌感染を起こし、赤く腫れて臭い膿が出ます。自分で絞り出すと悪化するため大変危険です。東京駒込皮膚科クリニックでは、腫れている急性期には抗生物質や切開排膿による迅速な火消しを行い、何度も繰り返す方には、炎症が落ち着いたタイミングで根本から穴を取り除く手術のご提案・連携を行います。駒込駅徒歩1分、24時間Web予約完備で通いやすい環境です。耳の前の穴が腫れて痛い方は、こじらせる前に早めに当院へご相談ください。

【クリニック情報】

場所: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」徒歩1分