手汗・脇汗がひどい…「多汗症」は病院で治せる?原因と最新の治療法を専門医が解説

「緊張すると手汗で紙がふやけてしまう」「季節に関係なく脇汗がひどく、グレーや色物の服が着られない」「足汗で靴の中がいつも蒸れている」とお悩みではありませんか?「自分はただの汗っかきだから…」と諦めているかもしれませんが、それは「多汗症(たかんしょう)」という、病院で治療ができる皮膚の病気かもしれません。

こんにちは、東京駒込皮膚科クリニックの院長です。当院は山手線・南北線「駒込駅」徒歩1分にあり、豊島区・文京区・北区にお住まいの学生さんや社会人の方に多くご来院いただいております。多汗症は、性格の問題でも、気の持ちようでもありません。近年は保険適用の優秀な塗り薬も登場し、以前よりもずっと治療のハードルが下がっています。汗のせいで仕事や対人関係にストレスを感じているなら、お仕事帰りなどにぜひ当院へご相談ください。

【秒速トリアージ】その症状、放置で大丈夫?今すぐ受診すべきサイン

汗のかき方や全身の症状から、受診の緊急度を判定します。まずはご自身の体調をご確認ください。

【今すぐ受診】

  • 最近になって急に全身から大量の汗をかくようになった。同時に、動悸、体重の減少、手の震え、異常な疲れやすさを感じる(「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」など、他の病気が原因の可能性があります)。
  • 夜間にパジャマを着替えるほどのひどい寝汗があり、微熱やだるさが続いている(感染症などの疑いがあります)。

【早めに皮膚科へ】

  • 上記と同様

【様子見・早めの相談】  

  • 昔から、手・足・脇・顔など特定の決まった場所だけ汗をかきやすい。
  • スマホの操作がしづらい、人と握手するのが怖いなど、日常生活に支障が出ている。
  • ※命に関わる状態ではありませんが、保険適用の治療で劇的に生活の質(QOL)が改善する可能性がありますので、皮膚科への受診をおすすめします。

即回答!多汗症の「よくある疑問」

  • 患者様からよくいただく3つの疑問に、結論ファーストでお答えします。

    • 市販の制汗剤と、病院の薬は何が違うのですか?
      市販の制汗剤は汗の出口を物理的に塞いだり、殺菌してニオイを抑えたりするものが中心です。一方、病院で処方する薬(抗コリン薬など)は、神経から汗腺への「汗を出せ」という指令そのものをブロックするため、根本的な発汗を抑える高い効果が期待できます。
    • 多汗症は手術をしないと治りませんか?
      昔は手術(交感神経遮断術)が主流だった時期もありましたが、現在は優秀な「塗り薬」や「飲み薬」、そして「ボトックス注射」など、手術以外の選択肢が豊富にあります。まずは手軽な塗り薬から始めるのが一般的です。
    • 精神的なもの(気の持ちよう)ですか?
      いいえ、単なる精神論ではありません。「原発性多汗症」は、交感神経が過剰に反応してしまうという身体的な病気です。もちろん緊張で悪化することはありますが、根本には体質が関わっています。

【専門医の解説】多汗症の原因とやってはいけないこと

多汗症は、気温や運動とは関係なく、必要以上の汗をかいてしまう病気です。大きく分けて、原因が特定できない体質性の「原発性多汗症」と、別の病気や薬の副作用で引き起こされる「続発性多汗症」の2種類があります。とくに手のひらや足の裏、脇の下に集中して汗をかく「局所性多汗症」は、学生時代から悩んでいる方が多くいらっしゃいます。

絶対にやってはいけない「禁忌(きんき:やってはいけないこと)」は、「市販の強力な制汗剤を無理に使い続け、皮膚をかぶれさせてしまうこと」と、「汗をかくことを過剰に恐れて、引きこもりがちになること」です。

当院のこだわりは、初診時の丁寧な問診です。「いつから」「どの部位に」「どんな時に」汗が出るかを詳しく伺い、甲状腺疾患などの別の病気(続発性)が隠れていないかをしっかり見極めた上で、患者様のライフスタイルに合った治療法をご提案します。

【鑑別疾患比較表】多汗症と関連する病気の違い

「異常に汗をかく」代表的な病気の違いを表で確認しましょう。

病名

汗のかき方の特徴

その他の主な症状

原発性多汗症

手・足・脇・顔など特定の場所だけ

6ヶ月以上続く、日常生活に支障がある

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

全身に大量の汗をかく

動悸、手の震え、食べているのに体重が減る

自律神経失調症

不規則にドッと汗が出る

不安、めまい、のぼせ、体温調節が苦手

異汗性湿疹(汗疱)

手足に汗をかきやすい

手足に小さな水ぶくれができ、かゆみを伴う

薬剤性多汗

薬を飲み始めてから汗が増えた

抗うつ薬や血圧の薬などの服用歴がある



当院の「こだわりの治療」と処方の考え方

原発性多汗症の治療には、症状の重さや部位に合わせて複数の選択肢があります。

① 外用薬(塗り薬)

近年、脇汗(原発性腋窩多汗症)に対する画期的な保険適用の塗り薬が登場しました。「エクロックゲル」や、拭き取りタイプの「ラピフォートワイプ」です。1日1回の使用で、汗の指令をブロックします。手足の汗には、塩化アルミニウム液などを処方することもあります。

② 内服薬(飲み薬)

全身の汗や、外用薬で効果が不十分な場合には、「プロバンサイン(抗コリン薬)」という飲み薬を使用します。発汗を抑える効果がありますが、口の渇きや便秘などの副作用に注意しながら量を調整します。

③ 注射療法(ボトックス注射)

脇汗に対しては、ボツリヌス毒素を注射して交感神経の働きをブロックする治療が保険適用で行えます。1回の注射で4〜9ヶ月程度効果が持続するため、夏の間だけ汗を抑えたいという方に非常に人気です。

経過シミュレーション:初診から完治まで

  • 保険適用の塗り薬(エクロックゲル等)で治療を開始した場合の、一般的な時系列のイメージです。

    • 【初診(治療開始)】
      多汗症と診断後、1日1回、お風呂上がりなどに脇に塗るお薬を処方します。
    • 【1〜2週間後】
      早い方であれば数日〜1週間程度で、「脇のシャツが濡れなくなった」「汗ジミを気にせず過ごせる」と効果を実感し始めます。
    • 【数ヶ月後(維持期)】
      効果が安定していれば、そのまま使用を継続します。もし塗り薬で効果が不十分な場合は、飲み薬の併用や、ボトックス注射への切り替えなどを相談しながら進めていきます。

よくあるご質問

  • Q1. 脇汗のボトックス注射は痛いですか?
    • A1. 極細の針を使用して脇の下に細かく注射していきます。チクチクとした痛みはありますが、短時間(数分程度)で終わります。ご不安な方には、痛みを和らげるための冷却や表面麻酔などの工夫をご提案します。(※導入状況については受診時にご確認ください)
  • Q2. 手汗の手術(交感神経遮断術)はクリニックでできますか?
    • A2. 手術(ETS)は全身麻酔で行うため、当院では実施しておりません。また、手術は「手の汗は止まる代わりに、背中やお腹など別の場所の汗が激増する(代償性発汗)」という避けられないデメリットがあるため、まずは塗り薬や飲み薬の治療を十分に行うことを推奨しています。
  • Q3. 子供の多汗症も治療できますか?
    • A3. 手足の多汗症は小学生・中学生頃から目立ち始めることが多いです。お子様の場合は、副作用の少ない外用薬(塩化アルミニウム液など)から慎重に治療を開始しますので、ノートが濡れて勉強に集中できないといったお悩みがあればご相談ください。
  • Q4. 診察の予約はWebからできますか?
    • A4. はい、スマホから「24時間Web予約」が可能です。当院は平日の夜19時まで診療しておりますので、学校帰りやお仕事帰りでもスムーズに受診いただけます。
  • Q5. 巣鴨や田端から通いたいのですが、アクセスはどうですか?
    • A5. 当院は山手線・南北線「駒込駅」徒歩1分です。巣鴨駅・田端駅からは山手線でわずか1駅(約2分)ですので、お薬の処方などで定期的な通院が必要な場合でも、非常に通いやすい好立地となっております。

口コミへのご協力のお願い

  • クリニック名: 東京駒込皮膚科クリニック
  • 住所: 東京都豊島区駒込2-15-8 駒込ビル2F(豊島区・文京区・北区の境界、駒込駅すぐ)
  • アクセス: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」北口・5番出口から徒歩1分
  • 予約方法: 24時間いつでもネットからWEB予約が可能

当院では、寝不足で辛い思いをされている方が「来てよかった、今夜から眠れそう」と安心していただけるよう、親身な診察を心がけています。もし当院の治療でお悩みが軽くなりましたら、励みになりますので、ぜひ[Googleマップへの温かい口コミ・レビュー]へご協力いただけますと幸いです。

この記事のまとめ

多汗症は、気温や運動に関係なく、手・足・脇・顔などに日常生活に支障をきたすほどの過剰な汗をかいてしまう病気です。「ただの汗っかき」や「気の持ちよう」ではなく、交感神経の過剰な反応が原因であり、医療機関での治療が可能です。近年は脇汗に対する優秀な保険適用の塗り薬が登場したほか、飲み薬やボトックス注射など、手術以外の選択肢が豊富にあります。東京駒込皮膚科クリニックでは、別の病気が隠れていないかを正確に診断し、患者様のライフスタイルに合わせた最適な汗のコントロール法をご提案します。駒込駅徒歩1分、24時間Web予約完備で通いやすい環境です。「汗ジミが気になって好きな服が着られない」「人と手をつなぐのが怖い」と一人でお悩みの方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。

【クリニック情報】

場所: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」徒歩1分