イボの原因はウイルス?種類・症状・治し方を皮膚科目線でわかりやすく解説

ふと手や足を見たとき、「あれ、変なできものがある……」と焦った経験はありませんか?

実は、私たちが「イボ」と呼んでいるものの多くはウイルスへの感染が原因です。放置すると増えたり、他人にうつったりすることもあるため、正しい知識を持っておくことが大切です。

この記事では、高校生の皆さんにもわかりやすいように、イボができる仕組みや代表的な種類(尋常性疣贅や水いぼなど)、そして正しい対処法を解説します。

イボの正体って何?

イボ(医学用語では「疣贅(ゆうぜい)」と呼びます)の多くは、皮膚の小さな傷から特定のウイルスが入り込み、皮膚の細胞に感染して増殖することで起こります。

部活でのケガ、ささくれ、手荒れ、靴擦れなど、目に見えないほどの小さな傷口からウイルスは侵入します。健康な肌ならウイルスを跳ね返せますが、肌が乾燥していたり、免疫力が落ちていたりすると感染しやすくなります。

代表的なイボの種類と原因

イボにはいくつか種類があり、それぞれ原因となるウイルスや見た目が異なります。高校生がとくに知っておきたい3つの種類を比較してみましょう。

イボの名称(通称)

原因となるウイルス

よくできる場所

見た目の特徴

尋常性疣贅


(一般的なイボ)

ヒトパピローマウイルス(HPV)

手や足の指、足の裏

表面がザラザラして硬く盛り上がる

青年性扁平疣贅


(平たいイボ)

ヒトパピローマウイルス(HPV)

顔、手の甲、腕

表面が平らで、少しだけ盛り上がる

伝染性軟属腫


(水いぼ)

伝染性軟属腫ウイルス

胸や脇の下など全身

表面がツヤツヤで、中心が少しへこむ

1. 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

もっともポピュラーな「普通のイボ」です。原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルス。足の裏にできると体重がかかって皮膚の内側に食い込み、歩くときに痛むことがあります。この場合、よく「魚の目(ウオノメ)」と勘違いされやすいですが、魚の目はウイルス性ではないため、治療法が全く異なります。

2. 青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)

名前に「青年性」とある通り、中高生から20代くらいの若い世代にできやすいイボです。ニキビと間違えて引っ掻いてしまうと、その傷口に沿って直線状にイボが増えてしまうことがあるので要注意です。

3. 水いぼ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)

小さな子どもに多いイボですが、高校生でも、肌が乾燥している人(アトピー性皮膚炎など)は感染することがあります。プール用のタオルを使い回したり、肌同士が直接触れ合ったりすることでうつります。

イボを増やさないためのNG行動

ウイルス性のイボは、「触る」「削る」「放置する」ことで悪化します。以下の行動は絶対に避けましょう。

    • 自分で爪切りやハサミで切る
      • ウイルスが周囲の健康な皮膚にばらまかれ、さらにイボが増殖する原因になります。
    • ニキビだと思って潰す
      • 青年性扁平疣贅や水いぼを潰すと、中のウイルスが飛び散って他の部位にうつります。
    • タオルの貸し借りをする
      • 家族や部活のメンバーとタオルを共有すると、ウイルスをうつしてしまう危険があります。

皮膚科での治療法

「これ、イボかも?」と思ったら、絶対に自分でいじらずに皮膚科に行くのが一番の近道です。

皮膚科で最もよく行われるのは液体窒素(えきたいちっそ)療法です。マイナス196℃の超低温の液体を綿棒などにつけてイボに押し当て、ウイルスに感染した細胞ごと凍らせて壊す治療法です。少しピリッとした痛みを伴いますが、数回通うことでポロリとイボが剥がれ落ちます。

その他にも、塗り薬や飲み薬(ヨクイニンという漢方薬など)を併用することもあります。

まとめ

イボの多くは「ウイルス」が原因です。手足の荒れを防いでバリア機能を保ち、見つけたら触らずに皮膚科へ行くこと。これが、イボを綺麗に治すための鉄則です!

【クリニック情報】

場所: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」徒歩1分