無意識に髪を抜いてしまう…「トリコチロマニア(抜毛癖)」の原因とこころのケアを専門医が解説

「子どもの髪が一部だけ不自然に短くなっている」「ストレスを感じると、つい自分で髪やまつ毛を抜いてしまい、やめられない」とお悩みではありませんか?それは単なるクセや円形脱毛症ではなく、「トリコチロマニア(抜毛癖)」と呼ばれる、こころと皮膚のサインかもしれません。

こんにちは、東京駒込皮膚科クリニックの院長です。当院は山手線・南北線「駒込駅」徒歩1分にあり、豊島区・文京区・北区の境界という好立地です。抜毛癖は、誰にも相談できずにご自身を責めてしまったり、ご家族が「抜いちゃダメ!」と強く叱ってしまったりして、悪循環に陥りやすいお悩みです。まずは皮膚の専門医として、頭皮の状態をしっかり確認しますので、一人で抱え込まずにお気軽に当院へご相談ください。

【秒速トリアージ】その症状、放置で大丈夫?今すぐ受診すべきサイン

現在の脱毛や頭皮の状態から、受診の緊急度を判定します。まずはご自身やお子様のお肌をご確認ください。

  • 【今すぐ受診】
    • 抜いた毛を飲み込んでしまい、胃腸の不調(腹痛や嘔吐など)がある(消化器科の受診が急務です)。
  • 【早めに皮膚科へ】
    • 抜毛の範囲がどんどん広がり、見た目の変化で学校や会社に行けなくなっている。
    • 頭皮に赤み、フケ、かゆみ、カビ(白癬)などの炎症が起きており、それが気になってさらに抜いてしまう。
  • 【様子見・早めの相談】
    • テレビを見ている時や退屈な時に、無意識に髪を触ったり抜いたりしているが、まだ範囲は狭い。
      ※この段階で、ご本人を責めずに皮膚科で客観的な状態を確認することが、早期解決の第一歩となります。

即回答!トリコチロマニアの「よくある疑問」

患者様からよくいただく3つの疑問に、結論ファーストでお答えします。

  • 円形脱毛症(ストレス性のハゲ)とは違うの?
    違います。円形脱毛症は免疫の異常によって「毛が根元から自然に抜け落ちて、つるっとする」病気ですが、トリコチロマニアは「自分で引きちぎる」ため、短い毛や不規則な長さの毛が残っているのが特徴です。
  • 皮膚科の塗り薬で髪は生えてくる?
    抜毛をやめれば自然に生えてきますが、「抜くクセ」自体を治すための皮膚科の薬はありません。皮膚の炎症やかゆみがあれば塗り薬を出しますが、根本的には心理的なサポートが必要です。
  • 子供が髪を抜いていたら、どう注意すればいい?
    「抜いちゃダメ!」と強く叱るのは逆効果です。抜毛は不安や緊張のサインであることが多いため、「何か不安なことある?」と優しく寄り添い、安心できる環境を整えることが最も重要です。

【専門医の解説】トリコチロマニアの原因とやってはいけないこと

トリコチロマニア(抜毛癖)は、自分の髪の毛やまつ毛、眉毛などを習慣的に引き抜いてしまう反復行動です。2歳〜小学生の女児に多く見られますが、思春期以降や大人の女性にも少なくありません。原因は皮膚の病気ではなく、不安、ストレス、緊張、環境の変化、あるいは発達特性(自閉スペクトラム症やADHD傾向)などが関連しており、几帳面で頑張りすぎてしまう方に多い傾向があります。

絶対にやってはいけない「禁忌(きんき:やってはいけないこと)」は、ご家族が無理やり手を抑えつけたり、抜毛したことを厳しく責め立てることです。自己肯定感が下がり、隠れて抜くようになるなど、症状がさらにこじれてしまいます。

当院の皮膚科としての役割は、「本当にトリコチロマニアなのか、他の脱毛症(カビや自己免疫など)ではないか」を顕微鏡での毛根検査などで正確に見極めることです。引きちぎられた毛根を確認し、客観的な事実をお伝えした上で、必要に応じて小児科や心療内科へスムーズにお繋ぎします。

【鑑別疾患比較表】トリコチロマニアと似た病気の違い

髪が抜ける・薄くなる代表的な病気の違いを表で確認しましょう。

項目

トリコチロマニア(抜毛癖)

円形脱毛症

頭部白癬(しらくも・カビ)

脂漏性皮膚炎

     

主な原因

ストレスや不安による反復行動

自己免疫の異常

白癬菌(カビ)の感染

皮脂の異常とマラセチア菌

脱毛の見た目

左右非対称で、短く切れた毛が残る

つるっとした円形の脱毛

毛が途中で折れ、フケを伴う

フケや赤みを伴い、抜け毛が増える

毛根の状態

無理に引きちぎられた跡がある

根元から抜け落ちている

顕微鏡検査でカビが見つかる

毛根自体に異常はない

かゆみ・炎症

基本的にない

基本的にない

かゆみ・フケがある

かゆみ・赤みがある



当院の「こだわりの治療」と処方の考え方

トリコチロマニアの根本的な治療は、お薬ではなく「行動療法・心理療法」が中心となります。

第一選択は、抜毛しそうな時に「手を握る」「別の物を持たせる」といった代わりの行動を行わせる「ハビット・リバーサル・トレーニング(HRT)」や、ストレスの根本を整理する「認知行動療法」です。これらは心療内科や精神科で行われます。

中等症〜重症で強迫症状が強い場合には、SSRI(抗うつ薬の一種)などの内服薬が処方されることもあります。

当院(皮膚科)では、頭皮に湿疹やかゆみがあり、それが抜毛のきっかけ(トリガー)になっている場合に限り、かゆみ止めの飲み薬やステロイド外用薬を処方し、頭皮環境を整えるサポートを行います。

経過シミュレーション:初診から完治まで

  • 受診された場合の、一般的な対応のイメージです。

    • 【初診(皮膚科での評価)】
      ダーモスコピー(拡大鏡)や顕微鏡で毛根や頭皮の状態を確認し、円形脱毛症や感染症を除外します。抜毛癖の可能性が高いことを、ご本人やご家族に丁寧にお伝えします。
    • 【環境調整と経過観察】
      まずはご家庭での声かけを見直し、抜毛が起きやすい時間帯(テレビ中、就寝前など)を記録していただきます。頭皮の炎症があれば外用薬で治療します。
    • 【専門科への連携】
      症状が改善しない場合や、心理的ストレスの背景が深いと判断される場合は、ご希望をお伺いした上で、小児科、小児精神科、心療内科などの専門機関をご紹介し、心のケアへとバトンタッチします。

よくあるご質問

  • Q1. 無意識に抜いているようで、本人は「抜いていない」と言います。どうすればいいですか?
    • A1. 嘘をついているのではなく、本当に無意識の行動であるケースが多いです。無理に問い詰めず、「頭皮が赤くなっているから、お医者さんに診てもらおうか」と優しく促して受診してください。
  • Q2. 大人の抜毛癖も治りますか?
    • A2. 大人の場合は長年の習慣になっていることが多いため、根気が必要ですが、専門的な認知行動療法などで改善は可能です。一人で悩まず専門医に相談してください。
  • Q3. 子供の診察をお願いしたいのですが、Web予約は可能ですか?
    • A3. はい、スマホから「24時間Web予約」が可能です。院内での待ち時間を減らすためにも、ぜひご予約システムをご活用ください。
  • Q4. 忙しいのですが、平日は何時までやっていますか?
    • A4. 当院は平日の夜19時まで診療しております。お子様の学校や習い事の後、またお仕事帰りでも、スムーズに受診していただけます。
  • Q5. 巣鴨や田端から通いたいのですが、アクセスはどうですか?
    • A5. 当院は山手線・南北線「駒込駅」徒歩1分です。巣鴨駅・田端駅からは山手線でわずか1駅(約2分)ですので、近隣エリアから非常に通いやすい好立地となっております。

口コミへのご協力のお願い

  • クリニック名: 東京駒込皮膚科クリニック
  • 住所: 東京都豊島区駒込2-15-8 駒込ビル2F(豊島区・文京区・北区の境界、駒込駅すぐ)
  • アクセス: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」北口・5番出口から徒歩1分
  • 予約方法: 24時間いつでもネットからWEB予約が可能

当院では、寝不足で辛い思いをされている方が「来てよかった、今夜から眠れそう」と安心していただけるよう、親身な診察を心がけています。もし当院の治療でお悩みが軽くなりましたら、励みになりますので、ぜひ[Googleマップへの温かい口コミ・レビュー]へご協力いただけますと幸いです。

この記事のまとめ

トリコチロマニア(抜毛癖)は、無意識のうちに自分の髪の毛やまゆ毛を抜いてしまう、こころと皮膚のサインです。円形脱毛症と違って短い毛が残るのが特徴で、不安やストレス、緊張が背景にあります。「抜いてはダメ」と責めると悪化するため、周囲の温かい理解が不可欠です。東京駒込皮膚科クリニックでは、顕微鏡を用いた正確な診断で他の脱毛症を除外し、頭皮の環境を整えた上で、必要に応じて適切な心療内科や精神科への連携をサポートいたします。駒込駅徒歩1分、24時間Web予約完備で通いやすい環境です。ご自身やお子様の抜毛でお悩みの方は、ご自身を責める前にぜひ当院へご相談ください。

【クリニック情報】

場所: JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」徒歩1分