魚の目やタコの正体は、分厚くなった「角質(かくしつ)」です。 角質とは、すでに死んでしまった皮膚の細胞の層のこと。死んでいる細胞なので神経が通っておらず、切ったり削ったりしても痛みを感じません。(爪や髪の毛を切っても痛くないのと同じ理由です)。
皮膚科では、以下のような流れで治療を行います。
1. ダーモスコープ(拡大鏡)での診察
まずは、それが本当に魚の目やタコなのか、それとも「ウイルス性のイボ」なのかを専用のルーペでしっかり見極めます。ここを間違えると治療法が真逆になるため、プロの診断が欠かせません。
2. メスや専用のハサミで削る
魚の目やタコだと確定したら、医師が医療用のメスやコーンカッター(角質を削る専用の器具)、ハサミなどを使って、分厚くなった硬い皮膚を丁寧に少しずつ削り落としていきます。 魚の目の場合は、痛みの原因となっている中心の「硬い芯」をピンポイントでくり抜くように取り除きます。
3. 硬すぎる場合は「貼り薬」を使う
放置しすぎてカチカチに硬くなっていたり、芯が深すぎたりしてその場で削りきれない場合は、無理にほじくり返すようなことはしません。 その場合は、「スピール膏」という角質を柔らかくするシール状の薬を処方されます。これを数日間患部に貼って皮膚をふやかしてから、後日改めて来院し、柔らかくなったところを痛みなく削り取ります。